Photo: 東京の数寄屋橋交差点にそびえる「銀座メゾンエルメス」。イタリアの巨匠レンゾ・ピアノが手がけ、約1万5,000個の特注ガラスブロックが美しく積み上げられている建物 | 2025年5月26日 PM 15:30 | 気温18℃
投資成功のカギは「購入後の管理」にあります
不動産投資で成果を出すには、立地や価格だけでは不十分です。
購入後にどれだけ価値を維持・高められるかが、長期的な収益と出口戦略を大きく左右します。
特に都市部に多いマンション・アパートなどの共同住宅では、建物全体の管理体制や修繕計画の有無が、そのまま家賃の安定性や売却時の評価に直結します。
資産価値と収益性を守るための管理ポイント
安定した収益と資産価値を維持するためには、購入前・保有中を問わず、物件の状態と管理体制を継続的にチェックすることが重要です。以下の5つのポイントをもとに、保有前後でのチェックが不可欠です。
1. 長期修繕計画はあるか? 実行力は確保されているか?
・建物全体の修繕計画が策定され、継続的に更新されているか
・実行可能な費用・スケジュールになっているか
・管理会社や管理委員会がその運用をリードしているか
※海外では修繕計画が名目のみになっていることも。「実行されているかどうか」が重要です。
2. 修繕積立金(公共基金)の残高と健全性
・月々の徴収額と現在の残高は十分か
・今後の大規模修繕に対応可能な資金が確保されているか
・臨時徴収やトラブル履歴がないか
※「積立金不足→急な一時金徴収→入居者離れ」という悪循環を防ぐため、事前確認は必須です。
3. 管理組合および管理会社の運営体制
・管理委員会(區分所有權人會議)が定期的に開催されているか
・管理会社が信頼できる現地業者か、対応は迅速か
・報告書および会計内容の開示が明確で、言語対応にも問題がないか
※日本語・英語での対応や、定期報告体制があるかどうかも遠隔管理での大事な判断基準になります。
4. 共用部の状態と維持管理
・外壁・ロビー・廊下・エレベーターなどが清潔に保たれているか
・日常清掃・定期点検がきちんと実施されているか
・定期的な写真・映像レポートなどで状況を把握できるか
※共用部の見た目とメンテナンスの質は、入居者の定着率に直結します。
5. 建築年と耐震性能
・法規適合の状況・建物が現行耐震基準に適合しているか
・古い建物であれば、耐震補強や構造点検の履歴があるか
・建築法規・土地使用区分との整合性が取れているか
※将来的な都市再開発や用途制限リスクも含めて、長期的な視点で確認することが大切です。
「物件を育てる視点」が、投資の成果を左右します
不動産は「購入した瞬間」が終わりではありません。
むしろ、購入後にどう価値を守り、どう収益を安定させるかにあります。
たとえば、
・修繕積立金が不足しており、急な支出に対応できない
・管理組合が機能せず、重要な決定が進まない
・共用部の劣化放置
こうした問題が放置されると、空室率の上昇や賃料の下落、資産価値の低下へとつながりかねません。
一方、丁寧に管理され、計画的に修繕が進む物件は、築年数に関わらず市場で高く評価されます。
結果として、安定したキャッシュフローと、出口戦略の柔軟性が確保されます。
管理の可視化と現地連携が、不動産投資の成功を支えます
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