Photo: 金堂と五重塔を中心とした西院伽藍が世界最古の木造建築。斑鳩寺とも呼ばれる聖徳宗の総本山、法隆寺| 2025年2月22日 | AM10:45 | 気温4.8℃
私たちは、多様な価値観を尊重し、すべての人が自分らしく輝ける環境を大切にしています。この考え方は、2500年以上前から仏教の教えにも通じており、長い歴史の中で受け継がれてきました。
たとえば、『華厳経』に登場する善財童子の物語があります。善財童子は、真理を求めて旅をしながら、王や学者、商人、芸術家、船乗り、僧侶、遊女など、さまざまな立場の53人の師(善知識)と出会い、それぞれの経験や知恵から学びを得ました。この物語が示しているのは、どのような立場の人にも、それぞれの役割と学ぶべき価値があるということです。私たちの企業も、多様な視点や経験を持つ人々が協力し合い、新しい価値を創造することを大切にしています。
また、仏教には「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげ ゆいがどくそん)」という言葉があります。これは、お釈迦さまが誕生した際に発したとされる言葉で、「この世に生まれたすべての人は、それぞれ唯一無二の尊い存在である」という意味を持っています。誰もがかけがえのない存在であり、それぞれにしか果たせない役割があるという考え方です。私たちは、フラットな組織のもと、一人ひとりの個性や能力を尊重し、それぞれの強みを活かせる環境を大切にしています。すべての人が意義ある存在であり、互いに学び合いながら新しい価値を生み出すことが、より良い未来へとつながると信じています。
善財童子がさまざまな価値観に触れ、違いを学びながら成長したように、私たちも異なる考え方を受け入れ、対話を重ねながら進化していきます。多様性を受け入れることは、企業の発展だけでなく、社会や人間関係の調和にもつながります。
私たちは、この考えを実践するために、各地域の文化や価値観を尊重し、現地の人材を積極的に活用しています。その土地で暮らし、歴史や習慣を理解している現地の人々と協力することで、より地域に根ざしたサービスや事業を展開し、持続可能な成長を実現しています。
歴史を振り返ると、多くの争いは、違いを受け入れられず、固定観念にとらわれたことから生じてきました。しかし、多様な考え方を尊重し、互いの違いを学び合うことで、対立を超えた新たな可能性が生まれます。これは、企業の成長だけでなく、より平和で豊かな社会の実現にもつながると私たちは考えています。
私たちは、多様性を尊重し、固定観念にとらわれず、新しい未来を創造し続ける企業でありたいと願っています。一人ひとりが自分らしく輝きながら、現地の人々と共により良い社会を築いていきます。